GUNSLINGER GIRL からのサクッとイタリアメモ1
“ガンスリ”ことアニメ「GUNSLINGER GIRL」
美少女ドンパチ萌えアニメながら、ストーリーやキャラクターが結構作りこまれているので掘り出し良作!
原作漫画も読んでないので正直細かい設定などには理解が及んでいないのはじゅーじゅーしょーちなんですが
見ているうちにちょっと興味が湧いた
イタリアの社会問題や警察組織について
適当にまとめときますぞよ!!!!
そもそもこのアニメでわかりづらいのはフラテッロたちがそしきされている「社会福祉公社」とはどういう立場の組織なのか
「五共和国派」は何をしてるのか
特に一期では心理描写に重きを置いてるようで説明はあんまりなかったですね
# イタリアは南北で対立している
↑俗に言う北イタリアはこのブーツのふくらはぎのファーみたいなトコ
←実際のパダーニャのシンボル
五共和国派ということばこそないものの、
パダーニャ(北部同盟)という独立・南部排斥の立場をもつ地域は存在し、
一度は「パダーニア連邦政府」の樹立宣言まで行ったものの、
国際的に承認されず独立にはいたらなかったらすぃ。
↑同盟の集会。
実際に爆破テロや暗殺まで行ってたかどうかは・・・・
しらね。
なぜそんなに対立しているかという事情は
神聖ローマ帝国うんぬんのころからの根深いものがありそうなので
簡単に言えば
【北】→・大陸性の冷涼な気候で農業に適した肥沃な大地
・イタリア最大の都市圏を持つミラノ
・工業都市トリノは自動車メーカーフィアットの膝元
・イタリア最大の貿易港ジェノバ
・他にも工業的に潤った地域ばかり
・長く都市国家として分かれていたため地域分権運動が根強い
【南】→・地中海性の乾燥した農業に向かない気候
・平均所得は北より低い
・マフィアが勢力を持ち、公共事業などでの癒着があった
・中央集権的で中央政府への支持が強い
これだけみれば五共和国派が南を切り捨てたがるのもわかりますよね
クリスティアーノやフランカ、フランコたちがしきりに
「南にばかり血税が流れるのはごめんだ」
といっているのは
工業的に発達した北から吸い上げた税金を
南のマフィアの資金にされるのではたまったもんじゃない、
という言い分でしょうかね
実際には極右だとさわがれる北部同盟も
北の工業地帯の労働者を守ろうという左派の思想であったりする部分もあるので
現実にはもっとこじれた問題なのでしょう
ちなみに現在イタリアでは
北部同盟は分離独立路線(パダーニア構想)から
地方分権連邦制路線へと転換し
結果的に支持者を減らしつつあるとか。
まあ、そういうわけなので
フランカが「私たちがまもるべきはああいった子達なんだものね」てきなことを
ジェラートぺろぺろするヘンリエッタ(フランカはただの金持ちの家のお嬢様だと思っているんですが)
をみてつぶやく意味がわかりますよね。
また、私が抱きがちなイタリアのイメージとして
・イタリア人=陽気、おおらか
・マフィアとかいて治安悪い
っていうのがあるけど
ガンスリは登場人物たちは大概寡黙で影があったりするし
マフィアはまったく出てきませんね
五共和国派はマフィアみたいなもんかと思ってましたが
単にガンスリの世界では五共和国派を邪魔者と考える党派が
政権を握っているために社会福祉公社みたいな組織までも作られて、
手段選ばず徹底的に叩かれているようですね
なんというか公社という存在はそういう微妙な政治的な動きのためにあるので
正直正義でもなんでもないかんじ。
ガンスリにおける政府が議会で転覆するなどすれば
公社は存在すら危ういよね。
議員の個人的な暗殺とかひきうけちゃってるし。
つづく