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GUNSLINGER GIRL からのサクッとイタリアメモ2

今日は前回からのつづきで、
今度はイタリアの警察事情についてわたしが調べてみたことのまとめ。
(イタリアにいったことすらない私が個人的にぐぐって調べたもので、さくっとてきとうです)


ガンスリでは社会福祉公社は警察に附属した組織ではないもののしばしば「軍警察」というワードが登場します。
この軍警察は一般にCARABINIERI(カラビニエリ)と呼ばれるイタリアで規模の一番大きな、そして歴史的にも古い警察組織です。

…というのも、イタリアにはややこしいことにニッポンの警察庁警視庁のように一元化されていない、それぞれ違った出自や管轄を持つ警察組織が存在するのです。


☆国家機関としての警察 

 1.「軍警察」(Arma dei Carabinieri)
人員11万人。所属は国防省

 2.「国家警察」(Polizia di Stato)
    人員10万人。所属は内務省

 3.「財務警察」(Guardia di Finanza)
    人員6万8千人。所属は経済産業省

 4.「刑務警察」(Polizia di penitenziaria)
   人員4万5千人。所属は司法省。設立は1990年と最も新しい。
 5.「森林警備隊
    人員8千5百人。所属は農業食糧森林省。


このうち1、2、3に関してはサルデーニャ王国時代のそれぞれ違う管轄の軍の部隊が元になっているので
各警察に特殊部隊が設置されたり、
第一次、第二次大戦で活躍したりした過去もあります。

しかし他の警察が文民組織であるのに対し、
カラビニエリだけは今も軍事組織として編成されています。
だから有事の際には憲兵及び戦闘部隊として機能し、
普段から階級制を採用しているのです。


最近ではイラクアフガニスタンPKOにもカラビニエリは参加しており、
警察とはいうもののの「陸軍」「空軍」「海軍」と合わせてイタリア4軍とも言われます。


警察活動に関しては各省庁の指揮に従う、ということなので
組織のシステム上は
憲兵内務省などに出向して任務を行っている
というかたちなのかな
ややこい!



↓通称GISことカラビニエリの特殊介入部隊。

で、この問題のカラビニエリ
対テロ活動に特殊介入部隊 (GIS:Gruppi di Intervento Speciale) 、
美術品などの密輸入取締り、保護に美術遺産保護部隊 (Nucleo Tutela Patrimonio Artistico) など
それぞれの特殊部隊はとても優秀な仕事をすることで有名なんだけど…

市井における一般的な警察業務(交通取締りや盗難などの軽犯罪取締り)での評判は
まじでギャグにされるほどポンコツポリスっぷり。



☆ネタその1

どうしてカラビニエリのズボンに赤いラインが入ってるか知ってる?
…そうしないとズボンの裏表が分からないから!

カラビニエリの制服。
超スマイル。→




☆ネタその2

あるカラビニエリが出勤すると、
同僚のカラビニエリが濡れた布をドアにあてていた。

「何でそんな事してるんだい?」

「いや、医者がぶつけたところを冷やせって言ったから…」




☆ネタその3

カラビニエリの公式ホームページには

「我々の職員は、パトカーを綺麗にすることにも大変熱心で、
各々の勤務の終わりには、灰皿を空にするために必ず自動車ごとひっくり返しています。」
とかなんとか書いてるらしい。

カラビニエリのパトカー。しかもアルファロメオ!!
ちなみに国家警察はランボルギーニ


イタリア人にこの手のネタを出すとばかウケらしい・・・(ほんとかよ笑)



だいぶガンスリの話から遠ざかっていますが
おかまいなしで

このあいだ見たんだけど
映画「ヴィンセントは海に行きたい」でもカラビニエリに引っ掛けたお笑いシーンが出てきました。

(2010年・ドイツ)


この映画は母親を亡くしたばかりのチック症候群の青年ヴィンセントが
ドイツの療養施設を抜け出してイタリアの海めざして仲間と旅に出る
といった青春ロードムービーなのですが

そのヴィンセントを追って、
政治家であるヴィンセントパパと施設の女性医師のふたりも
ワイパーの出ないおんぼろカーに乗って
海を目指します。

ヴィンセントたち若者の旅でありながら
同時にこの悩める大人ふたりの旅路でもあるわけです。


途中車の鍵を無くして困った二人は
探す時間も惜しいと焦り
古いタイプの車だからとギアをぶっ壊して
むきだしのコードを手でつなげてエンジンをかけ、
あわてて息子達を追いかけます。

しかし気が急くあまりイタリア国境を越えたあたり
スピード違反で捕まって警察に車を止められてしまう。
権力をかさにきて強引に物事をすすめたがる
政治家然とした政治家であるパパのほうは
なんと賄賂をわたして見逃してもらおうと言い出します。
「なんてったってここはもうイタリアだ。
 それにたかがスピード違反ぐらいで足止めされる時間はない」

先生のほうは「いやちょっとそれは・・・」という顔ですが


このシーンの通り、ドイツや近隣諸国の一般人にすら
賄賂でちょろまかせるチョー適当カラビニエリ
というイメージらしいっす(笑)


しかしながらこのあと、
ヴィンセントらに免許証を持ち去られてしまったことに気づいたふたり。
不審になった警官に「車をちょっと移動させてもらえますか」といわれ
「いや、それはできないんだ、ほら」
と壊れたエンジンを示し苦笑い・・・

さすがにあほなカラビニエリといえど
明らかに盗難車とわかれば
(ほんとはちがうんだけどねwww車をヴィンセントにパクられたのはパパたちのほうですwww)
即署に連行!
やっちゃったぜ・・・という爆笑シーンなのですた。

しかもイタリアの警察の外国人への取り締まりはけっこう厳しいらしく
いちどつかまるとあれこれ書類を提出しろだの
しかもお役所は手続きもチンタラしすぎで有名です


映画ではCARABINIERIの大きなロゴのパトカーや制服警官なども登場しますし
撮影も軍警察全面協力のもとでやってるみたいですね
(おい、おまえらちょっと馬鹿にされてるぞ!いいのコレ?)



ということで
あんまりガンスリには関係ありませんでしたが
なんとなく軍警察についてわかってきましたね。
ちょっと面白い意味で。

アニメではジャン、ジョゼ、ラバロなどは軍警察出身でした。
ジョゼはたしか公社に入る以前カラビニエリとしてセルビアPKOかなにかで出動していましたね。
財務警察出身のプリシッラちゃんなど
各方面の警察から引き抜きや退職ののち
公社に採用される職員が多いようです。

軍警察との太いパイプをもっているとジャンが言っているところなどもありましたが、
同様に俺は警察じゃない、テロリストが大嫌いだ、といっているせりふもあり
公社は軍警察でもできないようなテロリストへの徹底攻撃を目的にした
公にはできない組織なわけです。

以上〜☆