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イタリアーノな映画

GUNSLINGER GIRLを見て以来、イタリア映画やイタリアの歴史が面白い。
というかイタリア人のクドい顔つきが好みです。
髭面のイタリア人のおじさんがいればなんでもいいです。


「夜よ、こんにちは」

「野良犬たちの掟」

の二作品を見てみました。
どちらも犯罪映画というか、いわゆるフィルム・ノワール
とかいうジャンルに入るのでは無いでしょうか。
時代も若干被っており、実際に起こった事件をとりあげています。



「野良犬たちの掟」


原題:「ROMANZO CRIMINALE」2005年・イタリア
監督 Michele Placido
キャスト ステファノ・アコルシ/ キム・ロッシ=スチュアート/ ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ/ クラウディオ・サンタマリア/ アナ・ムグラリス/ ジャスミン・トリンカ/ リッカルド・スカマルチョ/ エリオ・ジェルマーノ/ トニ・ベルトレッリ



最近見たアニメ「TEXHNOLYZE」もそういえば
ヤクザの抗争を描いたバイオレンス・アクションでしたが、
そういう裏社会抗争みたいなのって
人がいっぱい出てきすぎて誰がどういう立ち位置かわからなくなる・・・なりがち。

だいたいは敵対する組織との戦いと警察や政府との黒いやり取りから発端して、裏切り者がでてきて内部抗争に発展して主人公が血も涙も無いマジモンになっていくが、或る時を境に外堀からだんだん埋められるように追い詰められ没落し、昔の回想に耽りだしてバーン。

ゴッドファーザー的な!仁義無きほにゃらら的な!
「野良犬〜」は完全にそういうギャング達の栄枯盛衰を
ロマンス(エロ)とか青春とか歴史的事件とかに絡めたやつ。
どちらかというと死に様バイオレンスにはあまり重きを置いていない。


序盤のあたりダンディが「俺達は小者か?」なんて言って
ローマ進出の相談をするところあたりから
かなりワクワク感が半端ない。
イタリア女子(アナ・ムグラリス!美女!)のエロさが惹き立ち、
ローマの町並みと悪い男たちが揃うので画的には最高におしゃれ。




ストーリーはイタリア現代史に明るくないと正直ちょっとついていけない。
実はドラマ化もしているそうなのですが、
たしかに尺的には連ドラのほうが向いているかもな〜と思ったりしました。






「夜よ、こんにちは」

こちらは1978年イタリアじゅうを騒然とさせた
極左武装集団「赤い旅団」による元首相誘拐事件の一部始終を追った社会派サスペンスドラマ。

原題:Buongiorno, Notte  
2003年/イタリア
監督 マルコ・ベロッキオ
キャスト マヤ・サンサ/ ルイジ・ロ・カーショ/ ロベルト・ヘルリッカ/ ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ/ ジョヴァンニ・カルカーニョ/ パオロ・ブリグリ


ほとんどがアルド・モロ元首相を監禁している
アパートの室内、もしくは主人公キアラの職場(図書館)での撮影か
テレビニュースの映像によって構成されているのですが
にもかかわらずこの異常な緊張感。



犯行グループがキアラを含めていかつい犯罪者風でもなく、
ある種のイデオロギーに突き動かされ
国を憂うあまり過激な行動に走った真摯な若者たちとして描かれている。
おそらく日本でいう赤軍派?とかの武装蜂起のようなもんだと思いますが・・・



捕らえられているアルド・モロ氏も、なぜかえらく肝の座ったおじいちゃんで、
死を覚悟しながらも希望を託すローマ法王への手紙を
部屋中に紙クズが散らばるほど何度も何度も書きなおしたりする。

ラストシーンでモロが一人で歩いて行くシーンがなんか泣ける・・・



あとキアラ役のマヤ・サンサは
「やがて来たるものへ」にも出演していましたね。演技派美人。
髭面のジョヴァンニ・カルカーニョは
「人生ここにあり!」でもえらい存在感でした。かっこえー

最近のイタリア映画は本当に目の保養になる。ビバイタリアーノ。